【乳児湿疹対策マスターへの道その1】赤ちゃんのお肌について学ぼう
乳児湿疹の予防対策の方法を身に付ける第一歩はやはり赤ちゃんのお肌の特徴について詳しくなることが先決です。
どうして赤ちゃんはしょっちゅう肌トラブルが起こるのか?
それは赤ちゃんのお肌の特徴を知ることで理解できます。
ペラペラな赤ちゃんの皮膚
まず、赤ちゃんのお肌の大人との一番の違いといえば、皮膚の薄さがあります。
大人の皮膚とくらべうっすいうっすいのです。
どのくらい薄いのかというと、大人のお肌の半分もしくは1/3程度しかありません。
では大人のお肌の厚みはどのくらいなのでしょうか?
お肌といっても皮下組織、真皮、表皮と3つの層に分かれていますので、表皮だけのお話しをします。
表皮の薄さは体の部位にもよりますが、大人で平均0.1~0.2mmと言われています。
その半分から1/3程しかない赤ちゃんの表皮はというと、0.03~0.1mm程しかないということです。
皮膚が薄いと刺激に弱くなります。
これが赤ちゃんのお肌がデリケート肌とか敏感肌といわれる所以でしょう。
産まれてすぐはオイリー肌、生後3ヶ月以降は乾燥肌
赤ちゃんのお肌の状態は月齢によってかなり違います。
産まれてすぐに新生児では皮脂分泌が盛んでお肌はべたつきやすくなっています。
理由はホルモンの影響によるものです。
お腹の中にいた頃はママとへその緒でつながっていた赤ちゃんですから、ママのホルモンの影響を受けています。そのホルモンによって皮脂分泌が盛んとなっています。
そしてホルモンの影響がなくなってくると、皮脂分泌が減り、皮脂はお肌の水分を逃さないように守る役割があるため、皮脂がなくなると乾燥しやすくなります。
お肌を守るバリア機能が未熟
上記の2つの理由から言えることですが、皮膚が薄いということは抱え込んでいる水分量も少なく、皮脂が少ないことで水分を失いがちです。
よく言われるお肌のバリア機能というのは主にお肌の水分と油分から成っています。
赤ちゃんのお肌はその水分と油分どちらも失いやすく、失うとバリア機能が働かないため、自らお肌を守ることが難しくなってしまいます。
汗だくになりがち
これも赤ちゃん特有の特徴ですが、汗が出てくる穴(汗孔)と呼ばれるものが赤ちゃんと大人では変わらない数あります。
ですが、大人と赤ちゃんとでは体の表面積が違いますよね。
つまり、汗孔の密集具合が異なるということです。
大人の場合は汗孔同士の距離がある程度離れているので、ちょっと汗ばんだぐらいではジメッとするくらいで済みますが、赤ちゃんの場合は密集しているのでちょっと汗をかくと大粒の汗となります。
赤ちゃんが良く汗をかくのはそんな理由があるからです。
上記のように赤ちゃんのお肌には大人とは異なる点があります。
乳児湿疹対策を考えるうえでは、まずママやパパが自分と我が子のお肌は違うんだという認識を持つことが大切です。
赤ちゃんのお肌の特徴を知った上で、必要なケアが見えてきます。