【乳児湿疹対策マスターへの道その2】乳児湿疹の種類と原因・対策について学ぼう
赤ちゃんのお肌について学んだ後は乳児湿疹というものがどんなものであるかについても学びましょう。
赤ちゃんのお肌の特徴と乳児湿疹の種類や原因などについて知ることで、赤ちゃんのお肌に必要なケアというものが見えてきます。
汗疹(あせも)
典型的な乳児湿疹の一つです。
大人でもあせもはできますが、赤ちゃんは汗かきなので大人よりも汗疹ができやすいです。
名前の通り、汗が原因でできる湿疹ですが、汗をかくことで起こるわけではありません。
あせもは汗を放置することで起こる湿疹なのです。
そのため、汗疹対策というのはそのまま汗対策となります。
汗をかくことは体に溜まった老廃物などを外に出したりする意味で必要なことですが、問題なのは汗の放置、汗対策は様々な方法がありますが別の機会で説明します。
新生児ニキビ(乳児ニキビ)
赤ちゃんのお肌の特徴のところで説明したとおり、赤ちゃんは生後間もない頃は皮脂が大量に分泌されます。新生児期にできやすいニキビだから新生児ニキビと呼ばれます。
皮脂が毛穴につまると皮脂をエサとするアクネ菌が増殖し、炎症などを起こします。
ニキビのメカニズムは赤ちゃんも大人も同じですが、ニキビの原因となる皮脂の異常分泌の理由が赤ちゃんと大人では異なります。
ニキビの場合も大量の皮脂が原因となるので、皮脂対策がニキビ対策となります。
乳児脂漏性湿疹
これもニキビの原因と同じく皮脂が原因となる湿疹です。
脂漏性湿疹自体は赤ちゃんだけでなく大人でも起こる症状ですが、赤ちゃんと大人では症状が異なる場合が多いです。
赤ちゃんの場合はフケのようなかさぶたのようなものが頭やおでこ周辺にできて特に痒みなどが起こらないことが多いのですが、大人の場合は頭皮にフケができるだけでなく痒みが強くなるケースが多いです。
大人の場合に痒みが生じる理由はフケ菌といわれるカビの繁殖によるものと言われています。
乳児脂漏性湿疹も皮脂対策が有効となります。
おむつかぶれ
赤ちゃんとお年寄りになりやすいお肌のトラブルです。
赤ちゃんの乳児湿疹の中でも多いトラブルの一つです。
おむつかぶれは2タイプあります。
1つはおむつのギャザー部分など赤ちゃんの肌に触れる部分がサイズが合っていないなどの理由で擦れてお肌を傷つけて起こるタイプです。
もう1つはおむつ内の環境悪化です。
おむつ内はおしっこやうんち、汗、皮脂、雑菌などで汚れがちです。
こういった排泄物や汗・皮脂・雑菌などを放置するとお肌への負担となりかぶれてしまいます。
そのため、おむつかぶれ対策にはおむつのサイズ調整とおむつ内環境を整えることが大切です。
接触性湿疹
皮膚が薄くバリア機能が弱い赤ちゃんならではの湿疹とも言えますが、何かがお肌に接触することがお肌への負担となり湿疹につながるケースです。
接触性湿疹の対策としては、刺激となりえるものを排除したり、お肌の保護が有効です。
食物アレルギー
お肌がどうこうではなく、食べ物によるアレルギーによって起こる湿疹です。
蕁麻疹のようなブツブツが体中に表れたりします。
かゆみを伴うことも多いですし、なによりアレルギー反応は個人差があり様々で、場合によっては命にかかわるものなので、何にアレルギーがあるのかを調べることが大切です。
アトピー性皮膚炎
厳密にいうとアトピー性皮膚炎は乳児湿疹に含まれるものではありません。
というのもアトピーの語源自体が奇妙なものという意味を持つくらい原因がわかっていないからです。
最近ではアトピー研究も進んできてアトピー発症率を低下させる方法などが国の機関から発表されたりしていますが、まだまだ完全な対策ができるわけではありません。
症状も悪化して治まってということを繰り返し、強い痒みと左右対称に湿疹が表れるというのが特徴とされています。
病院でアトピーだと診断された場合は、医師の指示のもと、相談しながら治療を行うことが大切です。
以上が主な乳児湿疹の種類と内容、必要な対策となります。
赤ちゃんのお肌の特徴と乳児湿疹の種類と主な原因が分かれば、対策が可能となってきます。